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ラハティの十字架教会

住所: Kirkkokatu 4, 15110 Lahti, Finland Google マップで開く

入場料: 無料

テーマ: 教会, 文化施設, 音楽

ウェブサイト: アルヴァ・アアルト財団

ラハティの十字架教会(Lahden Ristinkirkko、1979年)の塔は古い教会のあった小高い丘の上で印象深く高くそび建っています。街並みの一部になっているアアルト設計のこの教会は、マーケット広場を南に越えた道の先にある、もう一人の巨匠、Eliel Saarinen(エリエル・サーリネン)設計の市庁舎を、まるで鏡でも見ているかのように向かい合って建っています。

ラハティ市(Lahti)の主教会である十字架教会は礼拝、教会的儀式、そして聖なる活動の場として良く知られています。世界の巧みなオルガン演奏家たちが十字架教会の53ストップ のパイプオルガンを演奏したこともあります。このパイプオルガンはヴェイッコ・ヴィルタネン(Veikko Virtanen)製のものです。音響が良いために教会では大切なコンサートやレコーディングの場所になっています。教会ホールには1150席の座席があります。

歴史

古い木造の教会を解体し、その場所に新たな教会を建てるという決定はフィンランドの教会建築の歴史上、広範囲におよび過熱し、特殊と言える教会論争を引き起こしました。

アアルトの教会設計に対し様々な当局への意見と声明が出され、それはほぼ7年にも渡りました。

設計を始めるにあたり、アアルトはまず教会を建てる場所を訪れました。そこにある木々を残し、自然に囲まれ、教会が自然と溶け込むことは彼にとって重要なことでした。この背景にはゲッセマネの園(Getsemane)にあり、教会が現代のラハティの賑やかな環境の中で祈り、静寂に身を置く平穏な場所であるとの考えからでした。この十字架教会はフィンランドで初めて取り入れられた三角形状の教会です。

教会の南側には52個の窓で十字が形成されています。祭壇の壁のシンプルな十字架はラハティの古い教会の鐘楼を支えた梁からできています。

教会のコンクリート製の鐘楼は、教会の枠組みから真っすぐに40mの高さまでのびています。その中にはラハティの古い木造教会にあった3つの鐘が設置されており、現在でも使用されています。

十字架教会はラハティ市の中心の小高い場所にある。写真:アルヴァ・アアルト財団

教会の南側の面には52個の窓で十字が形成されている。写真:Maija Holma(アルヴァ・アアルト財団)

Ristinkirkon kirkkosali, Lahti
ラハティの十字架教会、教会ホール。写真: Maija Holma(アルヴァ・アアルト財団)
Ristinkirkko, Lahti
十字架教会はエリエル・サーリネン設計の市庁舎に次ぐ、市のランドマークとして建てられた。写真: Maija Holma(アルヴァ・アアルト財団)
Ristinkirkko, Lahti
ラハティの十字架教会の正面、52個の窓で十字が形成されている。写真: Maija Holma(アルヴァ・アアルト財団)

案内

基本情報

ラハティ市(Lahti)へのアクセス

ラハティはヘルシンキから約106kmの北に位置します。Matkahuolto(マトゥカフオルト)や Onnibussi(オンニブッシ)のバス、または電車をご利用いただけます。

ラハティの十字架教会は町の中心部にあり、駅やバスターミナルから徒歩圏内です。住所は Kirkkokatu 4, Lahti です。

タクシーの連絡先: +358 601 100 01

教会は毎日午前10時から午後2時まで、また、その他の特別なイベントの場合に開放しています。

お問い合わせやご予約などはこちらの教会区事務所まで。 電話:+358 44 719 4629

ラハティ十字架教会について(英語)

ラハティ周辺観光案内 / Visit Lahti(英語)