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フィンランディアホール 

住所: Mannerheimintie 13, 00100 Helsinki, Finland Google マップで開く

入場料: 11〜16ユーロ/人

ツアー: フィンランディアホールへはアルヴァ・アアルト財団員によるガイド付きツアーでご見学いただけます。所要時間は約1時間です。見学ツアーの中には「アートと舞台裏」ツアーもあり、一般の見学ツアーでは見られないフィンランディアホールの舞台裏などを見ることができます。このツアーではホール内にあるヘルシンキ市立美術館所蔵のアート作品の紹介もあります。ツアーは英語を使用しますが、必要に応じて一部フィンランド語も使用します。見学ツアーの詳細、ご予約等はフィンランディアホールの受付カウンター、またはEメール:servicepoint@finlandiatalo.fi まで。

テーマ: レストラン, 文化施設, 都市開発, 音楽

ウェブサイト: フィンランディアホール 

フィンランディアホール(Finlandia-talo)は1971年、ヘルシンキの中心部に建てられ、1975年には増築部分も完成しました。この建物は会議場、コンサートホールとして設計されました。こちらはガイド付きツアーでご見学頂けます。

フィンランディアホールの立地場所は、アアルトが1960年代に設計したヘルシンキ中心部の都市計画案に基づくものです。この建物はトォーロ湾(Töölönlahti)周辺の文化的建築群の一部にする計画でした。実現しなかったアアルトの都市計画案では、ヘルシンキの玄関口を湾の反対側に作る計画だったため、この建物の正面はそちらの方向を向いています。

外壁と内壁には大理石が使われていますが、これは地中海諸国の文化に興味を持っていたアアルトの意向です。インテリアデザインに関しては、家具類や照明器具は建物全体の統一感に細心の注意を払いデザインされました。

1962年、ヘルシンキ市は市中心部の都市計画の初期段階としてアルヴァ・アアルトにコンサートホールと会議場の設計を依頼しました。

建物の主な特徴はすでに初期の設計に表れていますが、最も顕著な変更といえば室内楽ホールです。初期の設計では大きなコンサートホールのようになっており、他の部分に比べ高さがあり差別化されていました。

フィンランディアホールの正面はアアルトの都市計画に合わせトォーロ湾側です、つまり、テラス広場(Terassitori)の方向を向いています。そしてこれも都市計画案に基づくものですが、建物の入り口には直接車でアクセスできるように、トォーロ湾側の一番下の階は車用スペースになっていました。

上のフロアーは入り口のロビーで建物の両側に開けており、マンネルヘイム通り(Mannerheimintie)側はへスペリア公園(Hesperian puisto)に向いています。このフロアーにはクロークやトイレなど、その他の諸設備があります。

幅の広い階段はコンサートホールのある更に上のフロアーへと導きます。細部には地中海諸国の文化から影響を受けている素材を使っています。フィンランディアホールの内装デザインは、アアルト設計事務所のインテリアデザイナーである ピルッコ・ソデルマン(Pirkko Söderman)と建築家でアアルトの妻であるエリッサ・アアルト(Elissa Aalto)が担当しました。

非対称の扇型コンサートホールのアイデアと音響については設計の段階で十分に検討がされ、壁の装飾やその他の細部に至っては小型模型を作りました。コンサートホールは1750席あり、350席ある小さい室内楽ホールは音響を考慮した天井構造になっています。

フィンランディアホールは1971年12月にオープンし、会議場のある別棟は1975年から使用可能となりました。別棟には専用ロビーと会議場として必要な様々なスペースがあります。別棟のファサード形状は敷地内にある木々に合わせてデザインされています。

フィンランディアホールの外壁には白いカッラーラの大理石が使用されている。写真:Rune Snellman(アルヴァ・アアルト財団)

細部のデザイまでこだわりが見られる文化会館のフィンランディアホール。写真:アルヴァ・アアルト財団

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アアルトはフィンランディアホールをただ楽しむだけでなく機能的な建物として設計した。写真: Maija Holma(アルヴァ・アアルト財団)
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トォーロ湾側から見たフィンランディアホール。写真:Maija Holma(アルヴァ・アアルト財団)
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フィンランディアホールは文化的建築の一連としてトォーロ湾岸に設計された。写真:Maija Holma(アルヴァ・アアルト財団)
The café’s services mainly feature unique food products from Finnish producers. Photo: Finlandia Hall
カフェではフィンランド産の良質のモノが味わえます。写真:Finlandia-talo
Finlandia-talon uusi FINLANDIA CAFÉ on sisustettu aiemmin kätkössä olleilla Aallon kalusteilla. Kuva: Finlandia-talo
新しくオープンしたフィンランディア・カフェのインテリアは以前は使われていなかったアアルトの家具をが使われています。写真:Finlandia-talo

案内

基本情報

フィンランディアホール(Finlandia-talo)

フィンランディアホールはヘルシンキのほぼ中心部にあります。住所は Mannerheimintie 13e, Helsinki です。こちらまでは公共交通機関をご利用ください。

フィンランディアホールはイベント開催時、また、カフェや展示コーナーなどは一般開放しています。

新しくオープンしたフィンランディア・カフェ(FINLANDIA CAFÉ)のインテリアは以前は使われていなかったアアルトの家具をが使われており、独特な雰囲気があります。カフェではフィンランド産の良質のモノが味わえます。カフェのオープン時間は、月曜〜金曜日の9時〜18時と、コンサートなどのイベント開演2時間前からです。

ギャラリー・ヴェランダ(Galleria Veranda)はカフェのオープン時間内に無料で入場いただけます。

カフェとギャラリーの詳細につきましてはこちらをご覧ください。

こちらのページのアアルト建築と、更にこちらのリンク先からフィンランド国内にあるその他のいくつかのアルヴァ・アアルト建築のヴァーチャルツアーをご覧いただけます。

ガイド付きツアー

フィンランディアホールへはアルヴァ・アアルト財団員によるガイド付きツアーでご見学いただけます。所要時間は約1時間です。見学ツアーの中には「アートと舞台裏」ツアーもあり、一般の見学ツアーでは見られないフィンランディアホールの舞台裏などを見ることができます。このツアーではホール内にあるヘルシンキ市立美術館所蔵のアート作品の紹介もあります。ツアーは英語を使用しますが、必要に応じて一部フィンランド語も使用します。見学ツアーの詳細、ご予約等はフィンランディアホールの受付カウンター、またはEメール:servicepoint@finlandiatalo.fi まで。

追加情報

フィンランディアホールの住所

Finlandia-talo

Mannerheimintie 13e, 00100 Helsinki

電話: +358 9 40241