
エウラのカウットゥア・ルーキンプイスト
エウラ
エウラ市(Eura)のカウットゥア・ルーキンプイスト(Kauttuan ruukinpuisto)にあるテラスハウス(Terassitalo)は建物を自然の一部として考えている建築家の思いが表れている一例です。傾斜地に建つ何階にもなるこの建物のそれぞれの住宅の入り口(玄関)は地面と同じ高さにあります。1938年に完成したカウットゥアのテラスハウスはアアルト建築の中でも世界的に有名な建物の一つです。それはアールストローム(Ahlström)社が上級職員用の住宅として依頼したものです。その背景にあったのは、会社の最高経営責任者のハッリ・グリクセン(Harry Gullichsen)と彼の妻であるマイレ・グリクセン(Maire Gullichsen)がアアルトと友人であったことが関係しています。 建築、インテリアデザイン、芸術がこのテラスハウスに集約されています。現在、このテラスハウス内の一戸のみが一般公開されています。ここでは企画展があり、販売可能な家具の展示物が時々入れ替わったりしており、新しいものを見たり体験する機会があります。インテリアはアルテック(Artek)の古い家具と照明が施されています。展示されている一部のものは販売されています。 その他のアアルト設計でカウットゥアで実現した建築はサウナ、女性事務員の住居、上級エンジニアの住宅と数多くの戸建て住宅などです。この戸建て住宅の開発はアアルト以外の建築家たちが続けてきています。川辺のサウナ(Jokisauna)ではデザイン家具、フィンランドのサウナ、美味しいフィンランドの家庭料理を楽しむことができる特別な場所です。ハーブケアでゆったりし、川やバスタブに入ったりできます。デザインショップではフィンランドデザインの雑貨もたくさん用意しています。 カウットゥアでは女性事務員の住居だったヴィラ・アアルト(Villa Aalto)に宿泊することができます。また、美しいアールストローム製鉄所跡の快適な部屋もご用意しています。この地区はハーブや地元食材の美味しさでは有名で、レストランでは最高のレシピで作られた料理にご満足いただけると思います。食材はアールストローム社所有の森から獲れたものを使います。…