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アンカプルハからキュミヨキ川周辺、コウヴォラのアアルト建築

所在地: コウヴォラ, フィンランド

所要時間: 3時間

訪問先: テヘターンマキの居住区と学校

宿泊施設: 料金に含まれるもの

交通手段: Not included

テーマ: モダニズム, 住宅, 住宅地, 学校, 工業地区

1名につき 27 € より

アンカプルハ・カルチャーパークの様々な歴史、キュミヨキ川の川辺のコンパクトにまとまったモダン建築を訪ねるコウヴォラの旅に出かけましょう。

ツアーのハイライト

  • アンカプルハ・カルチャーパーク(Ankkapurhan kulttuuripuisto)とアルヴァ・アアルト設計のテヘターンマキ(Tehtaanmäki)居住区のガイド付き見学ツアー
  • アンカプルハの早瀬
  • ビュッフェ形式の昼食、レストラン・アンカプルハ・ヘルミ(Ravintola Ankkapurhan Helmi)にて

このツアーでは、アルヴァ・アアルト設計のテヘターンマキ(Tehtaanmäki)居住区の日常生活に共感できるでしょう。まず、アンヤラ・マナーハウス(Anjalan kartano)の敷地内にある、倉庫を改装したカフェ、マカシーニ・カハヴィラ(Makasiinikahvila)から始まり、マナーハウス周辺を通りアンカプルハの早瀬を越え、アアルト設計のテヘターンマキ居住区へと向かいます。

アンヤラ・マナーハウスはヴレデ(Wrede)一族の土地に建てられました。フィンランドがスウェーデンの占領下にあった1605年、ヘンリック・ヴレデ(Henrik Wrede)がキルクホルムの戦いで、身を挺してスウェーデン王の命を助けたことによりこの土地を得ました。マナーハウスの歴史は1600年代、1700年代へと続き、そして現在、本館となっている建物は新古典主義建築の1700年代から1800年代に移る頃のものです。

次はマナーハウスの川の向こう岸、アアルト設計のテヘターンマキ居住区へと向かいます。マナーハウスの時代とフィンランドの最初の独立への考えには関連があり、マナーハウスはフィンランドの歴史と関連があります。テヘターンマキ地区は木材加工業が急速に成長した1870年代にできたもので、時代とともに拡張、変化していきました。1930年代になると製紙業がより重要視され、労働者の日常生活や住居に注意を払うようになりました。

1930年代、アアルトはアンヤラ地区(Anjala)の製紙工場と工場の労働者のための住居を設計するよう依頼されました。そして、そこに新しい労働者の世界が誕生しました。それは、緑あふれる川岸に建てられた共同の場所、そこに暮らし、学校に通い、楽しみ、仕事をする場。アアルトの設計した家での普通の生活は今でも続いています。

ツアーではアアルトの設計した建築を訪ね、内部も見学します。

最後にはマナーハウスにあるアンカプルハ・ヘルミ(Ankkapurhan Helmi)で昼食をお召し上がりください。

 

事前にコウヴォラのアアルト建築ガイド(英語)をダウンロードして旅にお役立てください。

インケロイネン、アンカプルハ・カルチャーパーク内にあるアンヤラのマナーハウス。

レストラン・アンカプルハ・ヘルミでは平日はランチビュッフェを味わえる。写真:アルヴァ・アアルト財団

アルヴァ・アアルト設計のテヘターンマキ居住区の日常生活に共感できるでしょう。まず、アンヤラ・マナーハウスの倉庫を改装したカフェから始まり、マナーハウス周辺を通りアンカプルハの早瀬を越え、アアルト設計のテヘターンマキ周辺へと向かいます。
Opastettu kierros Kymijoen äärellä Inkeroisissa
インケロイネン、キュミヨキ川沿いでのガイド付き見学ツアー。
Makasiinikahvila Kymenlaakson teollisuushistoria
アンヤラのカフェは夏季のみの営業。写真:アルヴァ・アアルト財団
Rantalinjan mestaritalo Inkeroisissa
インケロイネンのランタリンヤは製紙工場の管理職クラスの住居だった。写真:Maija Holma(アルヴァ・アアルト財団)

プログラム

1 日目: アンカプルハのカルチャーパーク(Ankapurhan kulttuuripuisto)とテヘターンマキ(Tehtaanmäki)

ツアーは、まずアンカプルハのカルチャーパーク内、アンヤラ・マナーハウス(Anjalan kartano)近くのカフェ、マカシーニ・カハヴィラ(Makasiinikahvila) から始まります。ダムの橋を渡り、キュミヨキ川(Kymijoki)の対岸、テヘターンマキの居住区のあるインケロイネン地区(Inkeroinen)へ移動します。

10時 ガイド付き徒歩で見学

12時 昼食、アンカプルハ・ヘルミ(Ankkapurhan Helsmi)にて

お役立ち情報

ツアー中に橋を渡る際、短い階段があります。こちらの道がご利用困難な方は、対岸のインケロイネン側からご参加できます。アンヤラ地区からインケロイネン地区まで車で移動する場合、4kmほどになります。詳細はガイドまでお尋ねください。

アンカプルハ・カルチャーパークはキュメーンラークソ県(Kymeenlaakso)中部にあるコウヴォラ市(Kouvola)のアンヤラ地区とインケロイネン地区をまたがっています。カルチャーパークにはキュミヨキ川が流れており、その急流の上に橋がかけられています。橋は徒歩、または自転車で渡ることができます。車でお越しの場合、アンヤラ側、あるいはインケロイネン側の橋付近に駐車してください。インケロイネン地区にはアアルトの設計したテヘターンマキの居住区と学校があります。アンヤラには歴史的に有名なアンヤラのマナーハウスの敷地、青少年センター(Nuorisokeskus)があり、そこには宿泊施設、
レストラン・アンカプルハ・ヘルミがあります。また夏はカフェも営業しています。アンカプルハ・カルチャーパーク内での訪問先はすべて徒歩圏内にあります。

プログラムの内容はお客様のご要望に応じて変更可能です。昼食の代わりにコーヒー休憩にすることも可能です。その場合、夏期(5月中旬から8月下旬)はカフェ Makasiinikahvila、また、冬期であればアンカプルハ・ヘルミにて。

アレルギー等で特別なメニューが必要な方は事前にお知らせください。

ツアーに含まれる訪問先

コウヴォラ市インケロイネンにあるエンジニア用の住宅、マントゥリンネ(Mäntyrinne)。写真:アルヴァ・アアルト財団

テヘターンマキの居住区と学校

コウヴォラ

テヘターンマキ地区(Tehtaanmäki)にアルヴァ・アアルトが設計した建物は1937年から1956年にかけてのものです。これらはコウヴォラ市(Kouvola)にあり、全体を形成するのは工場の建物、ランタリンヤ(Rantalinja)の住宅、テルヴァリンヤ(Tervalinja)のテラスハウス、3軒の戸建て住宅(エンジニアの家)、3棟のアパートメントハウス、テヘターンマキの学校とカルフンカンガスの戸建て住宅です。 タンペラ社(Tampella Oy)は1930年代後半にインケロイネン地区にアンヤラの製紙工場(1937-38年)を設立し、工場の他に労働者用、エンジニア用、管理職用などの住居を建設しました。アルヴァ・アアルトは工場の建物と住宅に加え、周辺にある様々な建物の改築や拡張工事に伴う設計も担当しました。1980年代になると、製紙工場は新しくなりタンペラの工場は1993年には Stora Enso(ストラ・エンソ)社の所有になりました。 アアルトは工場本部の入り口とレイアウト、その近くにある不動産管理者の住宅を変更する計画を立てました。大部分の工場地域の住宅建築は1938年に、テヘターンマキの学校は1940年に完成しました。1937年に設計されたアアルトのインケロイネンの町計画はインケロイネン中心部全体に及びましたが、実現したのはカルフンカンガスと工場近辺のみでした。 アアルト設計の建物は当時モダンで新しい時代のものでした。設計は合理的、且つ経済的に有益でなければならない仕事でした。アアルトはより良い住環境の可能性として、人々が働く中にある技術を評価しました。アアルトにとって建築は普遍的にこちらからあちらへと同じものを作るということではなく、地域の地形と景観を大事にして設計されました。つまり、自然が近くにあり、その風景の中に溶け込む様な建物です。 インケロイネンのプロジェクトはアアルトが少し前に設計した Sunila(スニラ)のパルプ工場と居住区の建設に関係しています。当時の工場の企業団体に属するタンペラ社はアアルト設計事務所の能力を確信していました。何もないまっさらな土地にスニラ社の工場と居住区が建設され、またインケロイネンでは既存の建物が居住面でも産業にも適していました。 インケロイネンでは社会的地位が家のタイプや建築スタイルに表れていました。エンジニアには戸建て住宅、その中でも上級のエンジニアの住宅は大きく、監督責任者は二軒が繋がったタイプの家、事務員と工場の従業員はテラスハウスとアパートメントハウスに住んでいました。モダンニズムの社会的責任と平等の精神で、全ての人に良い生活環境を保証しようとしていました。例えばテルヴァリンヤとランタリンヤの住宅では温水が利用できるようになっていました。 テヘターンマキでは2つの公共サウナがあり、カルフンカンガスの戸建て住宅街にも同様にサウナが建てられていました。住居は自然のよく見える場所で、庭や屋外テラスを室内空間から繋がるようにデザインされました。ここでは人々は自由に暮らすことができました。…

案内

基本情報

  • 徒歩での移動距離は合わせて約2.5kmほどです。
  • ツアーの所要時間3時間。
  • ツアー内には階段を利用するところがあります。
  • アンカプルハ・カルチャーパークの住所は Ankkapurhantie 6A, Kouvola
  • ここまでの距離はヘルシンキから133km、コトカ市(Kotka)から33km、コウヴォラ駅から23km。
  • 電車ではインケロイネン駅からが近く、アンヤラまで徒歩3.3km、カルチャーパークの東側出入口まで2.2km。タクシーではインケロイネン駅からカルチャーパークまで約10分。
  • ツアー内容の一部にキュンメンラークソのアアルト建築への旅を組み入れることができます。

料金に含まれるもの

ガイド付き見学ツアーと昼食

オプショナルサービス

昼食の代わりにコーヒー休憩をお選びいただけます。夏期(5月中旬から8月下旬)はカフェ Makasiinikahvila、また冬期であればアンカプルハ・ヘルミにて。

料金に含まれないもの

交通手段は料金に含まれません。

料金 27 € から

料金1名につき 27 €(税込み)は、1グループ15-24名でご利用いただいた場合です。

こちらのツアーは年間を通してご利用いただけます。ただし、フィンランドの祝日である夏至祭当日(Juhannuspäivä)と12月24日から26日までは除きます。

ツアー内容、料金等変更することがあります。予めご了承ください。

問い合わせと予約

料金 27 € から

料金1名につき 27 €(税込み)は、1グループ15-24名でご利用いただいた場合です。

こちらのツアーは年間を通してご利用いただけます。ただし、フィンランドの祝日である夏至祭当日(Juhannuspäivä)と12月24日から26日までは除きます。

ツアー内容、料金等変更することがあります。予めご了承ください。

予約

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