
国民年金協会の住宅エリア
ヘルシンキのアアルト建築 / 1952-54
アルヴァ・アアルトは1952年に国民年金協会から、ヘルシンキのムンキニエミ地区(Munkkiniemi)に従業員用の集合住宅の設計依頼を受けました。アアルト夫妻と協会の共同プロジェクトは、アイノとアルヴァ・アアルトが国民年金協会本部ビルの建築コンペティションで勝利を収めた1949年にはすでに始まっていました。現在、これらムンキニエミの集合住宅は一般的な分譲マンションとなっています。 この集合住宅は全部で4棟あり、住所は Riihitie 12-14、Tallikuja 2-4 にあります。建物の配置、サイズ、それぞれの建物の細部が住宅エリア全体を豊かなものにしています。この内の3棟は直方体で、角地にある棟はその土地に合わせた形状になっています。 4階、または5階建のこれらの住宅はそれぞれ道路に面して建てられており、中庭側には十分なスペースがあります。これは、庭を道路からの騒音などから防ぐためです、建物と一緒に噴水のある広場とその側に保育園を計画していましたが、噴水と保育園は実現しませんでした。道路の高さよりやや高くなった広場、庭や敷地内の通路は複雑に形成されています。当初は1棟の建物の1階に食料品店があり、より公共的なものにしようとアーケードを作りました。現在その場所はオフィススペースとして使用され、他の棟の1階にもオフィススペースがあります。 ムンキニエミの赤レンガの集合住宅は街並みとして一つにまとまっています。これらの明るい色調のレンガはこの集合住宅のために、H. G. パロヘイモ社(H. G. Paloheimo Oy)によって作られました。これらの住宅は外観のみの見学になります。…