ホテルにて朝食後、チェックアウト。
8時30分 セイナヨキからユヴァスキュラに向けて出発。セイナヨキからアラヤルヴィ(Aläjärvi)までは約70 km、約60分。
アアルトの出身地である、クオルタネ町(Kuortane)を経由します。クオルタネでは、アルヴァ・アアルトの生家を見学することができますが、現在、この建物は個人所有のため、外観のみの見学になります。門にはアアルトの記念レリーフがあります。
10時 アラヤルヴィに到着
アラヤルヴィでは、アアルトセンター(Aalto-keskus)を徒歩で巡るガイドツアーへとご案内します。そこには彼の最初の仕事から、アアルト設計事務所が最後に手掛けた建築まであります。
アラヤルヴィの町の中心部にあるアアルトセンターには彼の初期と後期の建築があります。新古典主義様式で手掛けた代表的な建築で、彼が最初に手掛けたアラヤルヴィの青少年センター(Nuorisoseuran talo)、弟のために設計した家ヴィラ・ヴァイノラ(Villa Väinola)、旧市立病院(Vanha Kunnansairaala)、そしてアアルトの白の時代を代表する市庁舎 (Kaupungintalo)、保健センター(Terveystalo)、教区センター(Seurakuntatalo)、アアルト設計事務所の最後の仕事である市立図書館(Kaupungin kirjasto)があります。
この徒歩ツアー中には、アラヤルヴィの湖畔にある有名な建築家 C. L. エンゲルが設計したガブリエル教会(Gabrielin kirkko、1836年)またはアラヤルヴィ教会とも呼ばれる教会がを見ることができます。ここではアアルトが若い頃、好んでオルガン・ロフトに座っていたと言われています。そして見逃すことができないのはアラヤルヴィの美しい墓地。そこにはアアルトの親族のお墓や彼がデザインした戦争の歴史の記念碑があります。
アラヤルヴィ市庁舎のロビーでは「Muodon vuoksi」と題する、1930年代にアイノとアルヴァ・アアルトが手掛けたガラスデザインが展示されています。
11時45分 プナイネントゥパ・ワイナリー(Punaisen Tuvan Viinitila)に向け出発、昼食とお買い物休憩
ビュッフェ形式のランチと浦浦ヤンマー地方の温かいおもてなしをお楽しみください。ここには、ベリーと白樺の樹液から作られたアルヴァリーニ(Alvariini)という名前のワインがあります。ワイナリーはアラヤルヴィの中心部からおよそ5km離れた長閑な田舎の風景の中、大きな白樺の木の陰にあります。
13時15分 ユヴァスキュラ方面へ向けて出発。アラヤルヴィからペタヤヴェシ(Petäjävesi)までは、およそ125 km、100分。
15時15分 レメッティラ・ファーム(Lemettilän tila)
レメッティラ・ファームでは石造りの牛舎を改装した雰囲気のある場所で休憩を取ります。ここは ペタヤヴェシの古い教会(Petäjäveden vanha kirkko)にほど近い、フィンランド中部の美しい田舎の風景の中にあります。
16時15分 ペタヤヴェシの古い教会(Petäjäveden vanha kirkko)を訪ねます。
この教会は、1994年北欧の木造建築の名作としてユネスコ世界遺産に登録されました。ここは北欧のルター派教会建築の、そして木材建築技術の長い伝統の代表でもあります。
17時 ユヴァスキュラに向けて出発
ユヴァスキュラは建築家アルヴァ・アアルトが息づく街です。また町の中心でも自然体験ができたり、文化に触れて何かを感じたり、アアルトの残した建築の数々を訪ねることができます。きっと個々に様々な体験ができるはずです。
宿泊はホテル・ヴェルソ(Hotelli Verso)、夕食は宿泊ホテルにて。