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コウヴォラにて、アアルトの世界を創ろう

所在地: コウヴォラ, フィンランド

所要時間: 2日

訪問先: テヘターンマキの居住区と学校, アートセンター・アンタレスArt Centre Antares, 青少年センター・アンヤラ(Nuorisokeskus Anjala)

宿泊施設: 料金に含まれるもの

交通手段: Not included

テーマ: アート, モダニズム, 住宅, 自然, 船旅

1名につき 262 € より

アンカプルハ・カルチャーパークへ、泡立つように激しく流れるキュミヨキ川へ、アアルトの設計したテヘターンマキの居住区へ、長閑なシッポラ地区のアートセンター・アンタレスなどの魅力的な場所へとご案内いたします。このツアーでは、長い歴史と現在に触れ、新しい何かを感じる刺激を受けるでしょう。

ツアーのハイライト

  • テヘターンマキ(Tehtäänmäki)居住区周辺をガイド付きで見学、建物内部の見学可
  • アンカプルハ(Ankkapurha)の早瀬
  • キュミヨキ川(Kymijoki)でボートに乗り、焚火のそばでのコーヒーサービス
  • アンヤラ・マナーハウス(Anjala Kartano)の敷地
  • アンカプルハ・カルチャーセンター(Ankkapurhan kulttuuripuisto)にてサウナ
  • アートセンター・アンタレス(Taidekeskus Antares)でのワークショップ
  • アートセンター・アンタレスでの美術展

ツアーでは、歴史的にも有名なアンヤラ地区(Anjala)のカルチャーパークとテヘターンマキの居住区を訪れます。1870年代、テヘターンマキにできた産業コミュニティーは、1930年代にアアルトがアンヤラの製紙工場とその従業員のための住宅を設計したことによりモダン建築が加わりました。そして、そこから新しい労働者の世界が誕生しました。つまり緑あふれる共同の川岸に建てられた場所、そこに暮らし、学校に通い、楽しみ、仕事をする場。

周辺を歩くと石器時代に住居として使われていた場所が現在でも居住区の村となっています。最古の工場地区の建築は1800年代のもので、アアルトの設計したものは1937年から1956年の建物です。アアルトは、テヘターンマキ周辺に工場の建物、交代で働く管理職クラスの家、労働者用のテラスハウス(長屋)、少し広めのエンジニア用の住宅、そして事務職員のための3階建てのアパートを設計しました。

アアルトの設計した家でのごく普通の生活は今でも続いており、その周辺は今でも当時のように使われています。ツアーではこの居住区に足を運び、アアルト建築を訪ね、その建物の内部も見学します。

その後、勢いよく流れるキュミヨキ川を2時間ほどボートに乗ってお楽しみ下さい。キュミヨキ川はインケロイネン地区(Inkeroinen)の町中とアンヤラ地区とを分け、いくつもの歴史的な出来事があったことを映し出しています。ツアー中、キュミヨキ川に起こった苦難の時代の話を聞き、川岸の居住区を違った視点でご覧下さい。さらに川辺の焚き火でコーヒーを味わって頂けます。

夕食はアンカプルハ・ヘルミ(Ankkapurhan Helmi)で美味しいフィンランド料理をお楽しみください。

1日の終わりにはゆったりとサウナに入り、のんびりとお過ごし頂けます。夕食は、ご希望であればサウナ脇の部屋で取ることもできます。

宿泊施設は自然の穏やかな中にある古いマナーハウスの敷地内にあるアンヤラ青少年センター(Nuorisokeskus Anjala)です。ここは居心地の良いアパート形式の宿泊施設で、3〜4部屋の寝室、共同で利用するリビングとトイレ、シャワーがあります。

サービスを担当するアンカプルハ・カルチャー財団は青少年センターを運営しています。この青少年センターは非営利活動を目的とすしています。こちらをご利用いただいた際の収益は、フィンランドの青少年のために使われています。

 

2日目。今日はあなたの番です !

1シッポラ地区(Sippola)にあるアートセンター・アンタレスのワークショップに行きましょう。シッポラはアンカプルハ・カルチャーパークから約20km離れた古い長閑な村です。昔は乳製品工場だったアンタレス・アートギャラリーは2000年代からは住民の集う場所になっています。

アンタレスのワークショップでは、歴史、アアルトが表現したもの、キュミヨキ川の深みのある青を合わせ、他にはない自分だけの「何か」を感じてください。そして自分の思い描く世界を作ってみましょう。ワークショップには風景画を描く、フィンランドの弦楽器カンテレを弾くなどいくつかの選択肢があります。

夏には、アートセンター・アンタレスでは非常に素晴らしい近代絵画や彫刻の展示をしています。

ボートに乗って気持ち良い風を感じる。

コウヴォラ市インケロイネンにあるエンジニア用の住宅マントゥリンネ(Mäntyrinne)。写真:アルヴァ・アアルト財団

アアルトの設計したモダンで自然と一体化した居住区の見学。歩いて、ボートに乗って、その素晴らしい景色を楽しみ、木材産業の歴史にふれます。それぞれの場所から刺激を受け、アアルトのように自分の世界の創造力を広げましょう。
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ボートからの景色を楽しむ。
Restaurant Ankkapurhan Helmi serves a fresh lunch buffet
レストラン・アンカプルハ・ヘルミでは平日はランチビュッフェを味わえる。写真:アルヴァ・アアルト財団
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ボートに乗った後は川岸の焚火でコーヒーをどうぞ。
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アートセンター・アンタレス。
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アートセンター・アンタレスのギャラリー。
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カンッカランマキ(Känkkäränmäki)では自然散策ができる。

プログラム

1 日目: テヘターンマキ(Tehtäänmäki)とアンカプルハ・カルチャーパーク(Ankkapurhan kuluttuuripuisto)

10時 アンヤラのキュミヨキ川の川辺にあるアンカプルハ・カルチャーパークから始まります。歴史的な時代背景を追いながらアアルトの設計した居住区のあるテヘターンマキへとダムの橋を渡って移動します。

12時~14時 アンヤラのアンカプルハ・ヘルミで昼食、宿泊施設はアンヤラ青少年センター。

14時~16時 カルチャーパークを分け、勢いよく流れるキュミヨキ川をボートに乗って。きっと一味違う風景が広がるでしょう。最後は川岸の焚火でコーヒー楽しんでいただきます。

19時 アンカプルハ・ヘルミで夕食。

20時 一日の終わりは宿泊施設のすぐ近くにあるアンヤラのマナーハウス敷地内のサウナでのんびりと。

お役立ち情報

ご希望により、夕食はサウナ隣接の建物で召し上がることもできます。

詳細はこちらから。

8時~10時 朝食は宿泊施設で、その後、朝の散歩にカンッカラ( Känkkärä)の自然散策道へ行くことができます。ヨキトルマの丘(Jokitörmän kallio)へ登る道から見る景色は絶景です。散策道には案内板があります。

10時30分~11時 シッポラのアートセンター・アンタレスへ移動。

11時~15時 自分の思いを専門家と一緒に芸術で表現するワークショップ。ワークショップの内容は選択可能です。昼食はこちらで。

お役立ち情報

自然散策道の距離は2km程あり、多少の高低差のところも歩きます。

お選びいただけるワークショップの内容は、例として風景画を描く、生物デッサン、カンテレ(フィンランドの民族楽器、弦楽器)の演奏などがあります。

詳細はアートセンター・アンタレス(英語)まで。

ツアーに含まれる訪問先

アアルト建築で典型的な小割の板が使われているテヘターンマキの学校のエントランスホール。写真:Maija Holma(アルヴァ・アアルト財団)

テヘターンマキの居住区と学校

コウヴォラ

テヘターンマキ地区(Tehtaanmäki)にアルヴァ・アアルトが設計した建物は1937年から1956年にかけてのものです。これらはコウヴォラ市(Kouvola)にあり、全体を形成するのは工場の建物、ランタリンヤ(Rantalinja)の住宅、テルヴァリンヤ(Tervalinja)のテラスハウス、3軒の戸建て住宅(エンジニアの家)、3棟のアパートメントハウス、テヘターンマキの学校とカルフンカンガスの戸建て住宅です。 タンペラ社(Tampella Oy)は1930年代後半にインケロイネン地区にアンヤラの製紙工場(1937-38年)を設立し、工場の他に労働者用、エンジニア用、管理職用などの住居を建設しました。アルヴァ・アアルトは工場の建物と住宅に加え、周辺にある様々な建物の改築や拡張工事に伴う設計も担当しました。1980年代になると、製紙工場は新しくなりタンペラの工場は1993年には Stora Enso(ストラ・エンソ)社の所有になりました。 アアルトは工場本部の入り口とレイアウト、その近くにある不動産管理者の住宅を変更する計画を立てました。大部分の工場地域の住宅建築は1938年に、テヘターンマキの学校は1940年に完成しました。1937年に設計されたアアルトのインケロイネンの町計画はインケロイネン中心部全体に及びましたが、実現したのはカルフンカンガスと工場近辺のみでした。 アアルト設計の建物は当時モダンで新しい時代のものでした。設計は合理的、且つ経済的に有益でなければならない仕事でした。アアルトはより良い住環境の可能性として、人々が働く中にある技術を評価しました。アアルトにとって建築は普遍的にこちらからあちらへと同じものを作るということではなく、地域の地形と景観を大事にして設計されました。つまり、自然が近くにあり、その風景の中に溶け込む様な建物です。 インケロイネンのプロジェクトはアアルトが少し前に設計した Sunila(スニラ)のパルプ工場と居住区の建設に関係しています。当時の工場の企業団体に属するタンペラ社はアアルト設計事務所の能力を確信していました。何もないまっさらな土地にスニラ社の工場と居住区が建設され、またインケロイネンでは既存の建物が居住面でも産業にも適していました。 インケロイネンでは社会的地位が家のタイプや建築スタイルに表れていました。エンジニアには戸建て住宅、その中でも上級のエンジニアの住宅は大きく、監督責任者は二軒が繋がったタイプの家、事務員と工場の従業員はテラスハウスとアパートメントハウスに住んでいました。モダンニズムの社会的責任と平等の精神で、全ての人に良い生活環境を保証しようとしていました。例えばテルヴァリンヤとランタリンヤの住宅では温水が利用できるようになっていました。 テヘターンマキでは2つの公共サウナがあり、カルフンカンガスの戸建て住宅街にも同様にサウナが建てられていました。住居は自然のよく見える場所で、庭や屋外テラスを室内空間から繋がるようにデザインされました。ここでは人々は自由に暮らすことができました。…

アアルト建築で典型的な小割の板が使われているテヘターンマキの学校のエントランスホール。写真:Maija Holma(アルヴァ・アアルト財団)

アートセンター・アンタレスArt Centre Antares

コウヴォラ

アートセンター・アンタレスはシッポラの元々牧場だった場所にあります。ここでは、夏にはアートの展示やワークショップなどの様々なイベントが開催されます。

また、カフェや工芸ショップの他に、アーティスト・イン・レジデンスも行われています。

アアルト建築で典型的な小割の板が使われているテヘターンマキの学校のエントランスホール。写真:Maija Holma(アルヴァ・アアルト財団)

青少年センター・アンヤラ(Nuorisokeskus Anjala)

コウヴォラ

青少年センター・アンヤラはアンカプラハのカルチャーパーク内にあり、様々なイベントや取り組みが行われています。

案内

基本情報

  • アンカプルハ・カルチャーパークはキュメーンラークソ県(Kymeenlaakso)中部にあるコウヴォラ市(Kouvola)のアンヤラ地区とインケロイネン地区をまたがっています。
  • アンカプルハ・カルチャーパークの住所は Ankkapurhantie 15, 46910 Anjala です。
  • カルチャーパークにはキュミヨキ川が流れていて、その急流の上を村へ行くための橋が掛けられています。橋は徒歩、または自転車で渡ることができます。
  • 車の場合、アンヤラ側あるいはインケロイネン側の橋付近に駐車できます。
  • インケロイネンにはアルヴァ・アアルト設計のテヘターンマキの居住区と学校があります。
  • アンヤラには歴史的に有名なアンヤラのマナーハウスの敷地、青少年センターがあり、そこには宿泊施設、レストラン・アンカプルハ・ヘルミがあります。また夏はカフェも営業します。
  • アンカプルハ・カルチャーパーク内の訪問先での移動はすべて徒歩圏内にあります。
  • ここまでの距離はヘルシンキから133km、Kotka(コトカ)から33km、コウヴォラの駅から23kmです。
  • 電車ではインケロイネン駅からが近く、アンヤラまで徒歩3.3km、カルチャーパークの東側出入口まで2.2kmです。タクシーではインケロイネン駅からカルチャーパークまでの所要時間は10分ほどです。
  • アンカプルハ・カルチャーパークとカルチャーセンター・アンタレス間は18.4km、車では約23分程度です。
  • ツアー内には階段を利用するところがあります。
  • ツアー内容はお客様のご要望に対応可能です。

料金に含まれるもの

  • アンカプルハでの徒歩で行くガイド付きツアー
  • キュミヨキ川のガイド付き(英語)ボートツアー
  • キュミヨキ川辺での焚火のコーヒーサービス
  • アンカプルハ・ヘルミでの昼食、夕食、朝食
  • 自宅気分を味わえる居心地の良いアパート形式での宿泊、3〜4部屋の寝室と共同で利用するリビング、トイレ、シャワー
  • サウナ
  • アートセンター・アンタレスのワークショップには、指導料、材料費込み
  • アートセンター・アンタレスでの昼食

オプショナルサービス

1人部屋をご希望の場合は追加料金が必要です。

料金に含まれないもの

移動の交通手段は料金に含まれません。ご希望の場合は追加料金が必要です。

料金 262 € から

  • 料金は1名につき 262 €で、1グループ10人から24人まで。
  • 延泊は、1泊につき 106,70 €(3食付き)
  • 料金は税込みです。
  • ツアー内容、料金等変更することがあります。予めご了承ください。
  • ツアー催行日は5月から9月。ただし、フィンランドの夏至の祝日 (Juhannuspäivä) とその前日を除きます。

問い合わせと予約

料金 262 € から

  • 料金は1名につき 262 €で、1グループ10人から24人まで。
  • 延泊は、1泊につき 106,70 €(3食付き)
  • 料金は税込みです。
  • ツアー内容、料金等変更することがあります。予めご了承ください。
  • ツアー催行日は5月から9月。ただし、フィンランドの夏至の祝日 (Juhannuspäivä) とその前日を除きます。

予約

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