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エリエル・サーリネンとアルヴァ・アアルトの建築を訪ねる8日間の旅

所在地: アラヤルヴィ, セイナヨキ, ヘルシンキ, ユヴァスキュラ, ラハティ, フィンランド

所要時間: 8日

訪問先: ヘルシンキのアアルト建築, ラウタタロ(鉄鋼業者協同組合ビル), アアルト自邸, アアルトのアトリエ, フィンランディアホール , ラハティの十字架教会, ユヴァスキュラのアアルト建築, アルヴァ・アアルトミュージアム, セイナッツァロの町役場, ムーラッツァロの実験住宅, セイナヨキのアアルト建築, アラヤルヴィのアアルト建築

宿泊施設: 料金に含まれるもの

交通手段: Included

テーマ: オフィスビル, モダニズム, 住宅, 教会, 文化施設, 美術館, 行政センター

1名につき 1440 € より

この8日間のツアーでは、アルヴァ・アアルトとエリエル・サーリネンの設計した建築にふれながらヘルシンキからアラヤルヴィまでを旅します。その他のデザイン、建築に関する場所への訪問等ご希望であれば、オプショナルサービスからお選びいただき、組み入れることが可能です。

ツアーのハイライト

  • ヘルシンキのアルヴァ・アアルトとエリエル・サーリネン(Eliel Saarinen)の有名建築へのガイド付き見学
  • 夕食はアルヴァとアイノ・アアルトが内装を手掛けたレストラン・サヴォイ(Ravintola Savoy)にて
  • ラハティ市(Lahti)にあるアアルトが設計した十字架教会(Ristinkirkko)
  • エリエル・サーリネンが設計したラハティ市庁舎(Lahden kaupungintalo)
  • ラハティのシベリウスホール(Sibeliustalo)
  • アアルトが設計したムーラッツァロの実験住宅/夏の家(Muuratsalon koetalo)とムーラメ教会 (Muuramen kirkko)
  • ユヴァスキュラ市(Jyväskylä)のアルヴァアアルト・ミュージアム(Alvar Aalto-museo)
  • 世界遺産に登録されているペタヤヴェシの古い教会(Petäjäveden kirkko)
  • セイナヨキ市(Seinäjoki)のアアルトセンター(Aalto-keskus)
  • アラヤルヴィ市(Alajärvi)のアアルトが弟のために設計したヴィラ・ヴァイノラ(Villa Väinölä)
  • アラヤルヴィ市のアアルトの親族のお墓がある墓地

年月を経て変化する深みのある青いセラミックタイルの壁が特徴的なセイナヨキの市庁舎。写真:Katja Lösönen(Visit Seinäjoki)

ミュージアムではアアルト建築やデザイン、彼の生涯を深く知るだけでなくアアルトの建築空間と建物を体験できる。写真:Maija Holma(アルヴァ・アアルト財団)

フィンランドを代表する素晴らしい建築を訪ね、絶品料理を味わい、ハイクラスのホテルに泊まる心と身体が豊かになる旅へ !
Kansaneläkelaitos asiakaspalvelupiste 1953-1957 kuva Maija Holma Alvar Aalto -museo
国民年金協会ビルで1953年から57年まで使われていた相談窓口は必見。写真:Maija Holma(アルヴァ・アアルト財団)
helsinki-alvar-aallon-ateljee-kuva-heikki-havas-alvar-aalto-museo
ヘルシンキのムンキニエミ地区にあるアルヴァ・アアルトのアトリエの製図室。写真:アルヴァ・アアルト財団
Savoy_Restaurant_Helsinki_Alvar_Aalto_Foundation
レストラン・サヴォイはおいしい食事と素敵なインテリアで有名。写真:アルヴァ・アアルト財団
Muuratsalon Koetalo kuva Maija Vatanen Alvar Aalto -museo
ムーラッツァロの実験住宅。写真:Maija Vatanen(アルヴァ・アアルト財団)
Finlandia-talo kuva Rune Snellman Alvar Aalto -museo
フィンランディアホールの外壁には白いカッラーラの大理石が使用されている。写真:Rune Snellman(アルヴァ・アアルト財団)
Alajärvi Town Hall
アルヴァ・アアルト設計のアラヤルヴィの市庁舎は1967年に完成。写真:アルヴァ・アアルト財団
Alajärven Villa Väinölässä on kaunis puutarha
美しい庭のあるアラヤルヴィのヴィラ・ヴァイノラ。写真:Maija Holma(アルヴァ・アアルト財団)
UNESCO-PETAJAVESI OLD CHURCH lake view- PHOTO TERO TAKALO-ESKOLA
ペタヤヴェシの古い教会はユネスコ世界遺産登録されている。写真:Tero Takalo-Eskola(Visit Jyväskylä)
UNESCO-PETAJAVESI OLD CHURCH interior - PHOTO TERO TAKALO-ESKOLA
ペタヤヴェシの古い教会内部の木製装飾。写真:Tero Takalo-Eskola(Visit Jyväskylä)
Lahden kaupungintalo Eliel Saarinen
エリエル・サーリネン設計のラハティ市庁舎。写真:アルヴァ・アアルト財団
Ristinkirkko Lahti
十字架教会はラハティ市の中心の小高い場所にある。写真:アルヴァ・アアルト財団
Sibelius-talon metsähalli Lahti
ラハティにあるシベリウスホールのフォレストホール。(Metsähalli)

プログラム

1 日目: 到着日

ヘルシンキ到着。宿泊はホテル・ヘルカ(Hotelli Helka)にて。アルテック(Artek)の家具を使った内装を施されたこのホテルは、ヘルシンキで高評価のデザインホテルです。

ヘルシンキでアルヴァ・アアルトとエリエル・サーリネン設計の有名建築をガイドと一緒に徒歩で見学します。

ヘルシンキ中央駅(Rautatieasema、1919年)、マルモリパラチ/Marble Palace (Marmoripalatsi、1918年)、国立博物館(Kansallismuseo、1905-1910年)、ラウタタロ/鉄鋼業者協同組合ビル(Rautatalo、1951、1952-1953年)、アカデミア書店(Akateemisen Kirjakauppa、1961年、1966-1969年)、フィンランディアホール(Finlandiatalo、1962-1975年)

 

昼食(各自自己負担)休憩後、ムンキニエミのペンション(Munkkiniemen Pensionaatti)を経由してアルヴァ・アアルトの自邸とアトリエ(スタジオ・アアルト)へと向かいます。

 

夕食はレストラン・サヴォイにて。

朝食後、ラハティに向かって移動します。宿泊はソコスホテル・ラハデンセウラフオネ(Solo Sokos Hotel Lahden Seurahuone)にて。

 

昼食(各自自己負担)休憩後、街の中心をガイドと共に徒歩で見学し、サーリネン設計の市庁舎(1912年)、アアルト設計の十字架教会(1978年)などを巡ります。

 

夕方は自由行動。夕食は各自自己負担。

朝食後、オプションで湖畔にあるシベリウスホール(Sibeliustalo)周辺へのガイド付き木造建築見学ツアーに参加することができます。ここでは、Sprit of Natureと言う木造建築賞の受賞者による建築、または建造物のあるエリアを訪れます。ツアー中は、音響が素晴らしい事で有名なシベリウスホール(コンサートホール)、フィンランドの木工技術の展示をしているプロプー・ギャラリー(Pro Puu Galleria)などを訪問します。

ラハティの後は、フィンランドで最も美しい風景と言われているルートを通り、ユヴァスキュラ市(Jyväskylä)に向かいます。途中、ムーラメ教会(アアルト、1929年)、ムーラッツァロの実験住宅/夏の家(アアルト、1952年)やセイナッツァロの町役場(アアルト、1952年)を訪れます。

 

宿泊はホテル・ユオプー(Hotelli Yöpuu)。

夕食はレストラン・ポッロヴァーリ(Ravintola Pöllövaari)にて。

朝食後、アアルト・アンダンテ(Aalto Andante)徒歩ツアーに向かいます。アアルトに転機が訪れた若い学生時代から、巨匠と言われるようになった時代の建築を訪れます。ツアー中は彼の生きざま 、性格、成長の様子、インスピレーションの源など非常に興味深い話を聞くことができます。もしかしたら、実現しなかったプロジェクトの話も聞けるかもしれません。訪問先は労働者会館(Työväentalo、1924-1925年)、行政と文化関連センター(Hallinto- ja kulttuurikeskus、1964-1982年)、ニコラインクルマ(Nikolainkulma)、ユヴァスキュラ大学のキャンパス(Yliopistokampus、 1951-1971年)、アルヴァ・アアルトミュージアムです。

 

昼食と夕食は各自自己負担。

朝食後、ユネスコ世界遺産に登録されたペタヤヴェシの古い教会に立ち寄り、セイナヨキ市(Seinäjoki)へと向かいます。

宿泊はホテル・アルマ(Hotel Alma)、夕食はウッパラのマナーハウス(Uppalan Kaltano)でアアルトメニューをお楽しみ下さい。

この日はセイナヨキとアラヤルヴィをガイド付きで見学します。セイナヨキでは、世界的にも珍しい文化と行政の関連センターを設計しました。そのアアルトセンターは、ラケウデンリスティ教会(Lakeuden Risti、1957-1960年)、教区センター(Seurakuntakeskus、1965-1966年)、市庁舎(Kaupungintalo、1961-1962年)、アアルト図書館(Aalto-kirjasto、1964-1965年)、合同庁舎(valtion virastotalo、 1966-1968年)、市立劇場(kaupunginteatteri、 1986-1987年)の6つの建物から成り立っています。

 

昼食(各自自己負担)後、アアルト建築群のあるアラヤルヴィへと向かいます。

向かう先は、青少年センター(Nuorisoseurantalo、 1919年)、ヴィラ・ヴァイノラ(Villa Väinölä、1926年)、旧市立病院(Kunnansairaala、1928年)、市役所(Kaupungintalo、1967年)、教区センター(Seurakuntatalo、1970年)、市立図書館(Kaupunginkirjasto、1966年、 1991年)、アアルトの親族の墓などです。

 

その後、セイナヨキに戻り、夕食は各自自己負担。

朝食後、ヘルシンキへと戻ります。オプションでハメーンリンナ市(Hämeenllinna)に立ち寄り、作曲家ジャン・シベリウス(Jean Sibelius)生誕の家を訪れることも可能です。

ツアーに含まれる訪問先

隣にあるエリエル・サーリネンが1920年に設計した建物との調和を考え、通り側のファサードには銅板を用いた。写真:Martti Kapanen(アルヴァ・アアルト財団)

ヘルシンキのアアルト建築

ヘルシンキ

海辺の町ヘルシンキ(Helsinki)はフィンランドの首都で多くのアアルト建築の他に、年月をかけ築かれた代表的なフィンランド建築があります。 フィンランド中部の小さな町、クオルタネ(Kuortane)で生まれたアルヴァ・アアルトは1921年ヘルシンキ工科大学を卒業し建築家としてのキャリアをスタートさせました。1923年、彼はユバスキュラ市( Jyväskylä)に最初の設計事務所を構え、その名前は「Arkkitehtuuri- ja monumentaalitaiteen toimisto」(建築とモニュメンタルアート事務所)でした。その後、事務所はトゥルク市(Turku)に引越し、最終的には1930年代初頭にヘルシンキに移転しました。 アアルトは若い頃に多くの有名な首都圏地区コンペティションに参加しました。例として、国会議事堂(Eduskuntatalo)やオリンピックスタジアム (Helsingin olympiastadion)のコンペティションです。…

隣にあるエリエル・サーリネンが1920年に設計した建物との調和を考え、通り側のファサードには銅板を用いた。写真:Martti Kapanen(アルヴァ・アアルト財団)

ラウタタロ(鉄鋼業者協同組合ビル)

ヘルシンキ / 1951-55

アアルト設計事務所は1951年に建築コンペティションで勝利を収め、1955年に鉄鋼業者協同組合ビル/ラウタタロ(Rautatalo)をヘルシンキの中心部に完成させました。建物の名前であるRautatalo(鉄の家の意味)はビルの所有者、鉄鋼業者組合に由来します。 ビジネスビルの内部は細部にまでこだわって設計されており、アアルトは隣にあるエリエル・サーリネン(Eliel Saarinen)が1920年に設計した建物との調和を考え、通り側のファサードには銅板を用いました。 建物のメインとなるのは大きな光のあたる空間で、床面にはカッラーラの白い大理石が使われていることから、通称「Marmoripiha(大理石の庭)」とよばれています。下のフロアーには店舗があり、オフィスフロアーは吹き抜けとなっている「大理石の庭」を囲むようになっています。天窓から大理石の庭に光が差し込む様子は、まるで地中海諸国の建築のようです。 ラウタタロは1991年より、建物とその一部の室内空間が建造物保護法で保護されています。ここは現在でもオフィスビルとして使われており、メインとなる光のあたる空間(大理石の庭)はカフェとして一般の方が利用できるようになっています。そのカフェのインテリアには一部アアルト家具が使われています。…

隣にあるエリエル・サーリネンが1920年に設計した建物との調和を考え、通り側のファサードには銅板を用いた。写真:Martti Kapanen(アルヴァ・アアルト財団)

アアルト自邸

ヘルシンキ / 1935-36

1934年アイノとアルヴァ・アアルトはヘルシンキのムンキニエミ地区(Munkkiniemi)のリーヒティエ通り(Riihitie)の自然豊かな場所に土地を購入し、自分たちの住居を設計し始めました。1936年に完成したこの建物はアアルト夫妻の自邸、兼アトリエとなりました。夫妻は自然の素材を使い、シンプルなデザインにする事で、モダン建築をソフトに表現しました。自宅を設計することにより、様々な素材や工法を試すこともできました。 同じ地区のティーリマキ通り( Tiilimäki)にアトリエが完する1955年までは、この建物がアアルトの設計事務所として使われていました。アルヴァ・アアルトは1976年に亡くなるまでこの家で暮らし、その後は後妻のエリッサ、そして彼の親族が住んでいました。建造物保護法で守られているこの建物は、現在、アルヴァ・アアルト財団の所有するミュージアムの内の一つで、一年を通してガイド付きツアーでご見学頂けます。また、自邸内にはミュージアムショップもあります。…

隣にあるエリエル・サーリネンが1920年に設計した建物との調和を考え、通り側のファサードには銅板を用いた。写真:Martti Kapanen(アルヴァ・アアルト財団)

アアルトのアトリエ

ヘルシンキ / 1954-55, 1962-63

アアルトのアトリエ/スタジオ(Alvar Aallon ateljee / Studio Aalto)はアアルト設計事務所のオフィスとして1955年に完成しました。ここはヘルシンキのムンキニエミ地区(Munkkiniemi)にあり、アアルト自邸から徒歩圏内にあります。アトリエへは一年を通しガイド付きツアーでご見学頂けます。 「建築芸術は、いわゆる事務所的な環境では生まれない。」とアルヴァ・アアルトは言っています。彼は自身の設計事務所に、自由な形のアトリエと自然光の差し込む製図スペースを設計しました。この建物は円形劇場を模した階段状の中庭を囲っています。アアルト設計事務所はこの白いアトリエの完成後すぐに拠点をここに移し、彼の多くの有名な仕事はこのアトリエで生まれました。 現在この建物は、アルヴァ・アアルト財団の本部オフィスとして使用されています。アトリエはガイド付きツアーでご見学いただけます、見学時間などはこちらからご確認ください。また見学ツアーのご予約などはこちらから。…

隣にあるエリエル・サーリネンが1920年に設計した建物との調和を考え、通り側のファサードには銅板を用いた。写真:Martti Kapanen(アルヴァ・アアルト財団)

フィンランディアホール 

ヘルシンキ / 1962/1967-75

フィンランディアホール(Finlandia-talo)は1971年、ヘルシンキの中心部に建てられ、1975年には増築部分も完成しました。この建物は会議場、コンサートホールとして設計されました。こちらはガイド付きツアーでご見学頂けます。 フィンランディアホールの立地場所は、アアルトが1960年代に設計したヘルシンキ中心部の都市計画案に基づくものです。この建物はトォーロ湾(Töölönlahti)周辺の文化的建築群の一部にする計画でした。実現しなかったアアルトの都市計画案では、ヘルシンキの玄関口を湾の反対側に作る計画だったため、この建物の正面はそちらの方向を向いています。 外壁と内壁には大理石が使われていますが、これは地中海諸国の文化に興味を持っていたアアルトの意向です。インテリアデザインに関しては、家具類や照明器具は建物全体の統一感に細心の注意を払いデザインされました。…

隣にあるエリエル・サーリネンが1920年に設計した建物との調和を考え、通り側のファサードには銅板を用いた。写真:Martti Kapanen(アルヴァ・アアルト財団)

ラハティの十字架教会

ラハティ / 1979

ラハティの十字架教会(Lahden Ristinkirkko、1979年)の塔は古い教会のあった小高い丘の上で印象深く高くそび建っています。街並みの一部になっているアアルト設計のこの教会は、マーケット広場を南に越えた道の先にある、もう一人の巨匠、Eliel Saarinen(エリエル・サーリネン)設計の市庁舎を、まるで鏡でも見ているかのように向かい合って建っています。 ラハティ市(Lahti)の主教会である十字架教会は礼拝、教会的儀式、そして聖なる活動の場として良く知られています。世界の巧みなオルガン演奏家たちが十字架教会の53ストップ のパイプオルガンを演奏したこともあります。このパイプオルガンはヴェイッコ・ヴィルタネン(Veikko Virtanen)製のものです。音響が良いために教会では大切なコンサートやレコーディングの場所になっています。教会ホールには1150席の座席があります。…

隣にあるエリエル・サーリネンが1920年に設計した建物との調和を考え、通り側のファサードには銅板を用いた。写真:Martti Kapanen(アルヴァ・アアルト財団)

ユヴァスキュラのアアルト建築

ユヴァスキュラ

湖と丘のあるフィンランド中部の街ユヴァスキュラ市(Jyväskylä)は、アルヴァ・アアルト建築が世界で最も多くある町です。 全部で28か所ある中には、アルヴァ・アアルトミュージアム(Alvar Aalto-museo)、ムーラメ教会(Muuramen kirkko)、そして彼の一番の代表作と言われているセイナッツァロ町役場(Säynätsalon kunnantalo)などがあります。 アアルトはユヴァスキュラで学校へ行き、家庭を持ち、誰もが知るキャリアを積んでいきました。街には彼の初期の建築から後期のものまで幅広くあります。…

隣にあるエリエル・サーリネンが1920年に設計した建物との調和を考え、通り側のファサードには銅板を用いた。写真:Martti Kapanen(アルヴァ・アアルト財団)

アルヴァ・アアルトミュージアム

ユヴァスキュラ / 1971-73

1966年、ユヴァスキュラ市(Jyväskylä)にアルヴァ・アアルトミュージアム協会が設立されました。その主な目的は、ユヴァスキュラでのミュージアムの設立と管理でした。アアルトは1971年秋に設計を完成させましたが、実際に建物が完成したのは1973年でした。 ファサードはアラビア社製の淡い色のHallaタイルで仕上げ(hallaはフィンランド語で霜を意味する)、高めに作られコンクリートの基礎部分は白く塗られています。艶のあるアアルトオリジナルのポール状のセラミックタイルはレリーフ状になっており、光の反射によってより強調されます。外観はまるで城壁のように見えます。展示スペースの高窓の木枠がアクセントになっており、ある一定の角度からこの建物を見た時には、それが美術館の外観に溶け込んでいます。入り口のある面にはドア脇の小さな窓以外に窓がありません。重厚な扉は銅板仕上げで扉の左側には少量の大理石が使われています。屋根の方向を見ると、東向きに高窓が配置されています。 現在この建物は、アルヴァ・アアルトミュージアムとなっています。ミュージアムの常設展示ではアアルトの生涯の作品と彼の人生について紹介しています。ギャラリーでは建築やデザインに関する企画展示をしています。こちらでの見学はアアルト建築やデザイン、彼の生涯について深く知るだけでなく、同時にアアルトの建築空間と建物を体験することがでます。アルヴァ・アアルトミュージアムは年間を通してご見学頂けます。また館内にはミュージアムショップやカフェもあります。…

隣にあるエリエル・サーリネンが1920年に設計した建物との調和を考え、通り側のファサードには銅板を用いた。写真:Martti Kapanen(アルヴァ・アアルト財団)

セイナッツァロの町役場

ユヴァスキュラ / 1949-52

セイナッツァロの町役場(Säynätsalon kunnantalo)は1949年に招待コンペティションがあり、それを基に実現したものです。アアルトはこのコンペティションに「Curia」という案を提出して勝利を収め、すぐに実施設計を依頼されました。1952年に完成したこの建物はアアルト建築の中でも一際評価の高い建物です。町議会スペースは他の建築部分より高くそびえるように建てられており、改まった雰囲気にしています。建物の外観には公的空間のインテリア同様、主に赤レンガが使用されています。 セイナッツァロの町役場には様々な機能があります。お城にも見える建物の中央にはやや小高い中庭があり、ここから行政の部門や図書館へとつながっています。更に、この建物には役場職員の住まいやの賃貸オフィスもあります。…

隣にあるエリエル・サーリネンが1920年に設計した建物との調和を考え、通り側のファサードには銅板を用いた。写真:Martti Kapanen(アルヴァ・アアルト財団)

ムーラッツァロの実験住宅

ユヴァスキュラ / 1952-54

アルヴァとエリッサ・アアルトのサマーハウスだったムーラッツァロの実験住宅/夏の家(Muuratsalon koetalo)は、パイヤンネ湖(Päijänne)の北部、ムーラッツァロ島の西岸にあります。実験住宅の敷地内にはサマーハウス、木造倉庫、スモークサウナがあります。ここは森に囲まれたパイヤンネ湖畔の小高く美しい場所です。…

隣にあるエリエル・サーリネンが1920年に設計した建物との調和を考え、通り側のファサードには銅板を用いた。写真:Martti Kapanen(アルヴァ・アアルト財団)

セイナヨキのアアルト建築

セイナヨキ

アルヴァ・アアルト設計の行政と文化関連センターは世界的に見ても建物全体を独自の建築芸術作品と言えます。多様な用途の建物であり、価値あるこのセイナヨキ市(Seinäjoki)の建築群はアアルト建築の代表と言えます。しかし、彼が都市中心部に設計した中にはいくつもの実現できなかった計画もあります。 セイナヨキには1924年から1926年、アアルトが若い頃に古典主義様式で手掛けた自衛団会館があります。また、アアルトセンターは6つの建物と1988年に完成した市民広場で構成されています。…

隣にあるエリエル・サーリネンが1920年に設計した建物との調和を考え、通り側のファサードには銅板を用いた。写真:Martti Kapanen(アルヴァ・アアルト財団)

アラヤルヴィのアアルト建築

アラヤルヴィ

アラヤルヴィ市(Alajärvi)はアルヴァ・アアルトが幼少期に夏を過ごし、若い頃の家があった町です。アアルトがコンペティションの作業など仕事で多忙な毎日を過ごした時間とは逆の、家族や親せきと休日をのんびりと過ごした場所でした。ここは彼にとって「心の故郷」でした。 自然の美しいアラヤルヴィに、広範囲にわたってアルヴァ・アアルト建築があります。それは彼の初期の頃の仕事から、彼の設計事務所の最後の仕事までに及びます。 アラヤルヴィの中心部ではアアルトが学生時代に手掛けた初めての公共建築から「白の時代」を経て、アアルト設計事務所の最後の仕事までを見ることができます。アラヤルヴィの行政と文化の関連センターとその周辺には、近年修復されたアアルトが弟のために設計した家、ヴィラ・ヴァイノラ(Villa Väinölä)など合わせて11棟の建築があります。…

案内

基本情報

  • 1グループは最低15名から、最高25名まで(15名以下でも催行可能です、ご別途ご相談ください。)
  • 所要日数:7泊8日
  • 催行日:2020 年5月から9月まで
  • 使用言語:英語、フィンランド語、一部のガイドツアーは日本語など

料金に含まれるもの

  • 交通手段
  • 宿泊は全泊 スーペリアルーム1室2名利用、朝食付き
  • ガイド付き徒歩で巡る見学ツアー:ヘルシンキ、ラハティ、ユヴァスキュラ、セイナヨキ、アラヤルヴィ
  • 入場券とガイド付き見学ツアー:ヘルシンキのアアルト自邸とアアルトのアトリエ、ムーラッツァロの実験住宅、セイナッツァロの町役場、ユヴァスキュラのアルヴァ・アアルトミュージアムとペタヤヴェシの古い教会
  • 夕食3回

オプショナルサービス

  • 追加料金:1室1名利用の場合、450 €(7泊)
  • ラハティのガイド付き木造建築ツアー
  • ジャン・シベリウス生誕の家の見学(ハメーンリンナ市)
  • 世界遺産に登録されているコウヴォラ市のヴェルラ砕木・板紙工場工場跡博物館(Varlan puuhiomo ja pahvitehdas)の見学
  • 毎日の昼食と夕食(ただし、夕食3回はツアー料金に含まれています)

料金 1440 € から

ツアー内容、料金など変更する場合があります。予めご了承ください。

問い合わせと予約

料金 1440 € から

ツアー内容、料金など変更する場合があります。予めご了承ください。

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