住所: Pyhtäänkorventie 23, Vantaa Google マップで開く
入場料: 外観のみの鑑賞（無料）
テーマ: 住宅, 住宅地, 白漆喰
ウェブサイト: Visit Vantaa
フィンランドが1952年夏のオリンピック開催地に選ばれたことにより、現在のヘルシンキ・ヴァンター国際空港の建設が決まりました。また、1940年代から1950年代にかけてフィンランドの定期航空便が急激に増えた背景もありました。1936年に建設されたヘルシンキ ・マルミ空港（Malmin lentokenttä）では、それ以上高まる需要を満たすことができず、新しい空港を建設することになりました。ヘルシンキ・ヴァンター空港（1952年）はオリンピック開催のほんの1か月少し前に完成し、その後すぐにアルヴァ・アアルトの設計事務所がフィンランド航空の前身であるアエロ社（Aero Oy）の社員用の住宅を新しい空港の近くに建設する設計を依頼されました。それが「アエロラ（Aerola）のテラスハウス」です。
1952年の初期の設計図では、アエロラのテラスハウスは新しい空港のすぐ隣に位置していましたが、後の1953年には空港から少し離れた現在の土地に再設定されました。アエロラのテラスハウスの総合施設は同じ形の2階建てのテラスハウスが2棟、土地の傾斜に沿って階段状に建っており、それぞれの棟には異なるサイズの20戸の住居が入っています。
エントランスは西と東両側にあります。西側のエントランスは建物の南側にあるスタジオタイプの住居および3部屋の住居の1つに通じています。2階分ある3部屋の住居および4部屋のア住居は1つは東側のエントランスを使用するようになっています。各住居には小さな中庭に出るための独立したエントランスがあります。ガレージは建物の端にあり、地下には住人用の収納庫があります。2つのアパート棟の間、区画の真ん中にはL字型の建物があり、ここにはサウナ、洗濯室、ボイラー室があります。
この白い漆喰塗りの総合建築施設は1953年から1955年にかけて建設されました。もともとはアパートの建物が4棟と一戸建て数軒を含む大きな施設の一部として計画されていましたが、テラスハウスとサウナや洗濯室がある建物が完成した最初の段階で、プロジェクトはそれ以上続くことはなく、計画されていた土地には後に職業訓練校が建てられました。
アエロラのテラスハウスはヴァンター市（Vantaa）における重要な歴史的財産となっています。これを保護するためにヴァンター市は認可されていた2008年の再開発計画を変更したほどです。 さらに、テラスハウスのインテリアの一部は法律によって保護されています。2018年にはヴァンター市立博物館とアルヴァ・アアルト財団の協力を得て、A-Konsultit 設計事務所による計画を基にアエロラの改装工事が始まりました。1つ目のテラスハウス棟の改装は2020年の春に完了し、もう一つのテラスハウス棟の改装がその後に始まっています。
傾斜土に建っているアエロラのテラスハウス。写真： Elina Liukkonen（アルヴァ・アアルト財団）
アエロラのテラスハウスはヴァンター市の重要な歴史的財産である。写真：Elina Liukkonen（アルヴァ・アアルト財団）
アエロラのテラスハウスはヴァンター市における重要な歴史的財産となっています。これを保護するために市は認可されていた2008年の再開発計画を変更したほどです。 さらに、テラスハウスのインテリアの一部は法律によって保護されています。
案内
基本情報
アエロラ（Aerola）への行き方
アエロラのテラスハウスは現在のヴァンター市（Vantaa）アヴィアポリス（Aviapolis）地区にあり、住所は Pyhtäänkorventie 23, Vantaa です。アアルトのテラスハウスは私有物のため、外観のみの鑑賞となります。
アエロラはヘルシンキ中心部から空港行きの電車「I」線または「P」線に乗って簡単に行くことができます。アエロラの最寄駅は「Aviapolis（アヴィアポリス）」駅です。「Aviapolis」駅からアエロラまでの距離はおよそ1.5キロです。時刻表や路線図はこちら（journey planner）でご確認ください。
ヴァンター市の観光地についてはこちら（Visit Vantaa）をご覧ください。