リオラの教会と教区センター

住所: Piazza Alvar Aalto, 1, 40030 Riola BO, Italy Google マップで開く

入場料: 入場無料

ツアー: 教会は毎日営業時間中に一般に公開しています

ウェブサイト: Bologna Welcome

開館時間

イタリアの小さな山間の村であるリオラ・ディ・ヴェルガト（Riola di Vergato）はボローニャ（Bologna）から40キロほど南のアルプスの丘の、ピストイア（Pistoia）に向かう道路沿いにあります。世界教会主義のボローニャの司教、カーディナル・ジアコモ・レルカロ（Cardinal Giacomo Lercaro）は1965年にレノ（Reno）川にかかる古い幹線道路橋の隣に建てる小さいな教会の設計をアアルトに依頼しました。1966年のアアルトのオリジナルのプランには既に教会の完成形が示されていましたが、後に老人ホームと幼稚園を含む総合的なプランに拡大されました。そして設計プランは1969年と1975年にも見直され、1980年までプランが練られました。

セイナヨキ（Seinäjoki）のケースと同様に、アアルトは教会の正面に広場を配置するデザインをしました。それは何千人もの参加者が集う大規模な宗教行事も可能にするためでした。またアアルトは、通常200席ほどの収容力である教会に非常に大きなスライドする壁を取り付けることにより必要に応じてスペースを仕切り、祭壇とその周辺エリア、洗礼堂から成る小さな教会サイズのスペースを作る、または宗教行事以外のイベント用に全スペースを使用して大きな会場とすることを考えました。教会はわずかに左右非対称のV字型で基本形状はバシリカ形式です。個性的な屋根は段のついたアーチ型の天井で構成されており、段にも横方向に傾斜が付いていますが、屋根全体も縦方向に祭壇の方に向かって低くなるよう傾斜しています。アーチ型の天井の段の部分は艶出し加工がされており、光が反射して教会全体が太陽の光を浴びているように輝いて見えます。アーチ型の天井は左右非対称でゆるやかにカーブしたコンクリートの7本のアーチに支えられています。アーチは建物の1つの長辺の床から天井に向けて伸びており、その形はアアルトの有名な木製家具を思い起こさせます。

1966年のアアルトのオリジナルのプランには既に教会の完成形が示されていましたが、後に老人ホームと幼稚園を含む総合的なプランに拡大されました。そして設計プランは1969年と1975年にも見直され、1980年まで続きました。