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ユヴァスキュラ大学キャンパスとセミナーリマキ

住所: Seminaarinkatu 15, 40100 Jyväskylä, Finland Google マップで開く

入場料: 無料/お問い合わせください

ツアー: 大学美術館(tiedemuseo)で大学構内のガイドツアーの申し込みが可能です。お問い合わせは、Eメール:kampusmuseo@jyu.fi 、または電話:+358 40 805 4579 まで。

テーマ: オフィスビル, 学校, 赤レンガ

ウェブサイト: ユヴァスキュラのアアルト建築

ユヴァスキュラ大学キャンパスの最初の建物は1880年代に建てられました。コンスタンティン・キセレフ(Konstantin Kiseleff)設計の赤レンガ造りの建物はセミナーリマキ(Seminaarimäki)で1番古い建物です。セミナーリマキの歴史的建築エリアは保護地区となっています。大学キャンパス建物の周辺は歴史的に見ても非常に価値があり、近代建築と古い建物を上手く組み合わせた設計の例であるとされています。

アルヴァ・アアルトは1951年、ユヴァスキュラ教育高等学校(現ユヴァスキュラ大学)の増築招待コンペティションで勝利を収めました。現在のユヴァスキュラ大学周辺は1970年代までにアアルトの設計を元に建てられました。アアルトのアイデアは都市を意味する「URBS」という案で、大学周辺の建物は都会的な雰囲気で建てられています。

アルヴァ・アアルトの提案は、いわゆるアメリカのキャンパスを元にしています。当初は学校の教育と行政サービスの本館、図書館、トレーニングスクール、食堂や住居、2つの体育館、何度も増築された学生組合により建てられた屋内プールに加え、スタッフの住居やヒーティングセンターがありました。アアルトの設計では運動場を取り囲むように半円状に建物が配置されていました。

建物は赤レンガをメイン素材とし、淡い色の御影石や漆喰、又はコンクリート部と組み合わせられています。最も淡い色の素材は重要な場所を強調するために使用されました。その例として、本館の管理棟の最上階や「Lyhty」と呼ばれる会議室やトレーニングスクールの校長用の玄関などがあります。スポーツ・ヘルスサイエンス学部の建物は他の赤レンガ部分とは異なり、白の漆喰で仕上げられています。大学キャンパス建物の外観、インテリア、家具は良い状態で保存されています。特に本館と図書館では建設当初のインテリアが残されています。

 

アルヴァ・アアルト建築のユヴァスキュラキャンパスの施工過程

第1段階:1952~53年

  • トレーニングスクールとその体育館、ヒーティングセンター、食堂棟 LozziとLyhty、学生寮
  • 1954年より使用開始

 

第2段階:1954~55年

  • 本館、図書館、高等学校体育館、スタッフ住居
  • 本館と図書館は1958年より正式に使用開始
  • 別プロジェクトによるアアルト設計の屋内プール

 

アアルト公園は1959年に実現し始めました。アルヴァ・アアルトと環境デザイナーのオンニ・サヴォンラハティ(Onni Savonlahti)の共同プロジェクトは、敷地の木々や植物が植えられ、徐々にその形を成していきました。セミナーリカトゥ通り(Seminaarikatu)側の塀は1964年に建てられました。

 

1960~1970年代に建設されたもの

  • 大学学生組合ビル Ilokivi(イロキヴィ):1964~65年
  • スポーツ・ヘルスサイエンス学部棟:1969~71年

ユヴァスキュラ大学本館。写真:Tero Takalo-Eskola(Visit Jyväskylä)

天窓から自然光が差すユヴァスキュラ大学本館のエントランスホール。写真:Tero Takalo-Eskola(Visit Jyväskylä)

アアルトは都市を意味する「URBS」という案でコンペティションの勝利を収め、大学周辺の建物は都会的な雰囲気で建てられています。
Jyväskylän yliopisto päärakennus kuva Maija Holma Alvar Aalto -säätiö
ユヴァスキュラ大学本館はキャンパスで最も有名な建築。写真:Maija Holma(アルヴァ・アアルト財団)
ALVAR AALTO LOCATION-university of jyväskylä-lecture hall-PHOTO TERO TAKALO-ESKOLA
ユヴァスキュラ大学講義室。写真:Tero Takalo-Eskola(Visit Jyväskylä)
Jyväskylän yliopisto, Lyhty
大学教職員用食堂と会議室として設計された「Lyht」。写真: Maija Holma(アルヴァ・アアルト財団)
Liikuntatieteellisen tiedekunnan laitosrakennus
白い外観のスポーツ・ヘルスサイエンス学部棟はこの敷地に最後に設計された。写真: Maija Holma(アルヴァ・アアルト財団)
Jyväskylän yliopiston kampus ja seminaarinmäki
学生用食堂として設計された「Lozzi」、写真右側。写真:Maija Holma(アルヴァ・アアルト財団)
Jyväskylän yliopisto, uimahalli
別プロジェクトによるアアルト設計の屋内プール「AaltoAlvari」。写真: Maija Holma(アルヴァ・アアルト財団)

案内

基本情報

ユヴァスキュラ大学キャンパス(Jyväskylä kampus)へのアクセス

 

ユヴァスキュラ大学キャンパスの住所は Seminaarinkatu 15, Jyväskylä です。全てのキャンパス内の建物は外側からご見学頂けます。一部の建物は基本的に平日は一般開放されています。また、キャンパス内のカフェやレストランもご利用頂けます。詳細やそれぞれの建物の場所やオープン時間等の詳細はこちらからご覧ください。

ユヴァスキュラのトラベルセンター Matkakeskus(駅とバスターミナル)から大学周辺へはいくつかの路線バスが運行しています。例えば12番のバスでは時間や曜日にもよりますが、所要時間20分程度です。ユヴァスキュラの公共交通機関情報はこちらからご覧ください。

タクシーのご利用はこちらから。電話:+358 100 6900

ユヴァスキュラへのアクセス又はアアルト建築のその他の訪問先についてはこちらから。

ガイド付きツアー

大学美術館(tiedemuseo)で大学構内のガイドツアーの申し込みが可能です。お問い合わせは、Eメール:kampusmuseo@jyu.fi 、または電話:+358 40 805 4579 まで。