住所: Snäcksundsvägen 8, 10600 Raseborg, Finland Google マップで開く

入場料: 2020年12月に一般公開を開始します。

ツアー: 様事前予約。2020年12月にオープンします。

テーマ: 住宅, 白漆喰

ウェブサイト: シルツ邸

シルツ邸はアルヴァ・アアルトが最後に設計した住居で、そこには彼がそれまで培ってきた多くのアイデアや解決策などが込められています。アアルトは友人である作家のヨーラン・シルツ(Göran Schildt)と妻のクリスティーネ(Christine)のための家を設計しました。設計に際してアアルトが念頭に置いたのは、ヨーランがヨットと地中海文化をこよなく愛していたことです。シルツ邸は小さな町の港湾東部の平坦な土地にあります。

この家の1階部分は白く塗られたレンガでできており、2階には扇型のリビングルームがあります。このリビングルームとガレージは濃い色で塗られた小割りの木で覆われていいます。この建物の特徴はヨットのようになっているリビングルームの屋根で、これは他の部分をうまく結び付けて統一させる役割も担っています。リビングルームには海側に大きな窓と玄関の上にあたる部分にくさび形のバルコニーがあります。また、アアルトがデザインした彫刻風の暖炉があり、この家の中心となっています。

シルツ夫妻は主に夏の間をここで過ごしました。そのため、この家は現在まで設計当初のままで維持されています。現在ここは夫婦の名前を冠した財団が所有しており、2018年に一時的に初めて一般公開されました。今後は補修工事を経て、2020年以降に常時一般公開される予定です。

建物の内部フロアーはいくつもの階層になっていますが、それぞれの階を繋ぐスペースがあり、全体としてまとまった空間になっています。下の階にはキッチンやダイニング、ベッドルームに仕事部屋などのプライベートスペースがあります。母屋とは別に木造のサウナ小屋があり、自由形状のパーゴラ(つる棚)で母屋と繋がっています。サウナ小屋には来客用に予備室があります。

中庭の中心にはスイレンの池があります。庭の裏側の境界には別棟があり、夏の間はダイニングルームとして使えるようになっています。庭は母屋とサウナ小屋、別棟で囲まれており、外部からは閉鎖的になっています。

設計に際してアアルトが念頭に置いたのは、ヨーランがヨットと地中海文化をこよなく愛していたことです。
Alvar Aalto - Villa Skeppet_246
Alvar Aalto - Villa Skeppet_239
Alvar Aalto - Villa Skeppet_220
Alvar Aalto - Villa Skeppet_181

案内

基本情報

シルツ邸は現在、一般開放されていません。2020年以降に一般公開される予定です。

シルツ邸はヘルシンキから約100km南西に位置するラーセポリ市(Raasepori / Raseborg、旧タンミサーリ市/Tammisaari )にあります。ヘルシンキからラーセポリまでは、Matkahuolto(マトゥカフオルト)のバスや電車がご利用になれます。

 

その他の詳細はこちらから。

ラーセポリ観光局公式ホームページ/Visit Raseborg(英語)

シルツ財団(シルツ邸)公式ホームページ(英語)

 

Alvar Aalto web shop では、タンミサーリのアルヴァ・アアルト建築の本をお買い求めいただけます。

ガイド付きツアー

様事前予約。2020年12月にオープンします。